ピラティスからプロコーチの効用を考える
曇り空の蒸し暑い一日だった。
会社についたときの挨拶は「今日は蒸し暑いですねー」。
蒸し暑いのは嬉しくないけど、これをきっかけに話をするのは悪くない。
昨日のこと、パーソナルトレーニングジムでピラティスをした。
今回担当の女性コーチに教わるのは先週に続き2回目。呼吸法から内股への力の入れ方、骨盤の正しい位置や肩甲骨の動かし方など、一つ一つの動きのコツと意味を丁寧に教えてくれ、私の疑問にも一つ一つきっちり答えてくれた。
このジムではコーチが日替わりなので他のコーチに教えてもうらこともあったのだけど、そのコーチは言葉だけで動きを説明してくれようとしてくれた。私はこのジムに通い始める前はピラティスのピの字の経験もなく、説明されても体をどう動かせば正しいのか全くわからず、「その動きでいいですよ」と言われても、何となく満足感が低かった。
今回のコーチは、ボールやポールなどの補助の道具を使ったり、実際に私の体を触ったりしながら、体感的に正しい位置がわかるように教えてくれた。
また、「はい、息を吸って、吐きながら体を起こしてー」と、早すぎず遅すぎず、行うべき動作の直前に次の動作や意識するポイントを指示してくれ、
うまくできれば「その動きいいですよー」との声かけ、違ったら手を添えて修正して教くれるたので、
その結果、一つ一つの動作に意識を集中しやすく、自分としてもうまくコントロールできている感覚とうまくできていない感覚が少し持て、満足度が高かった。
そして、ジムで習っている以外の時間、例えば椅子に座ってデスクワークしているときや、通勤時間など、先生に言われたポイントを思い出しながら自分なりに意識している。
独学だったら、短期間でこんな感覚はつかめないと思うので、やっぱりプロに習ってよかったなーと思う。
何か新たに何か始めるときや自分一人ではうまくできないとき、プロのコーチに指導してもらうのは、上達の近道だ。
これは運動に限った話ではなく、家の整理整頓だったり、スタイリングだったり、仕事でも同じことだ。一人でなんとかしようとせず、困ったら必要に応じてプロに頼るのは”短時間で成果を出す”ためには合理的な選択だと思う。
そして、その分野を楽しい!と感じていて、専門知識がある人に教わると、技術的な上達だけでなく、その活動自体が楽しくなるという嬉しいおまけがくっついてくる。
昨日のピラティスがとても楽しかったので、終わった後に「すごくわかりやすくて楽しかったです!」とコーチに声をかけたら、「そういってもらえると嬉しいです!」とニコニコ顔で答えてくれた。その顔を見て、また来週もピラティスがしたいなーと思った。
iPhoneとリスクマネジメント
曇りながらも気温があがり、過ごしやすかった月曜日。
夕方、帰宅途中、近所の公園を過ぎると金木犀の香りがした。秋が段々深くなってくるんだなー。
今日のランチタイム、お昼ご飯を食べに行くため、iPhoneとお財布を持って一人で会社から出た。ついでに、近々会社の打ち上げで行く予定のレストランを確認しておこうと、地図アプリを見ながら歩いていたときに、手が滑ってiPhoneがアスファルトに落下。持ち上げてみると、ガラス面に全体にひびが入り、ボロボロになっていた。
それでも、基本的な操作はできるのがすごいのだけれど、細かく割れたガラスが手に刺さりそう。悲しいー。
私はよく誤ってiPhoneを落としてしまうので、落としても問題ないよう両面を覆うカバーをつけているのだけれど、操作中の無防備なときに起きた出来事だったので、防ぐことができなかった。
iPhoneの画面が割れてしまい、とても悲しい気持ちで一人ランチを食べているとき、iPhoneの直前にしていた操作や考えごとを思い出し、あれが悪かったんじゃないか、これが悪かったんじゃないかと後悔ループに入りそうだった。
だけど、これってリスクマネジメントの話だなーと考えたら、ちょっと後悔ループからはずれ悲しいモードから抜け出せたので、それをまとめておこうと思う。
プロジェクトマネジメントの教科書PMBOKによると、
プロジェクト・リスクとは発生が不確実な事象または状態で、もし発生した場合には、スコープ、スケジュール、コスト、および品質などの一つ以上のプロジェクト目標にプラス又はマイナスに影響を及ぼすもの
と定義されている。
つまり、リスクとは、起きるかどうかわからないけれど、もし起きてしまったとき、マイナス方向、プラス方向に関わらず影響力が大きいコトを指す。
そして、リスクマネジメントとはリスクやリスクによって起きる影響力をコントロールする方法だ。
具体的にすることは、
- 起こりうるリスクを洗い出し、その影響力や発生確率を見つもる
- 影響力の大きいものや発生確率が高いものに対して対応方法を計画する
- 実際にリスクが発生した場合には、対応計画を実行する。
で、iPhoneの話に戻る。
iPhoneを手に入れたときに、私は自分のそれまでの経験を振り返り”落下して損傷してしまう”というリスクを想定していた。それもきっと”高い確率”でおき、もし損傷してしまうと、買い直しなど”追加費用がかかる”から対応方法を計画する必要があった(そのときには、こんなに冷静に分析はしてなくて、感覚的になんとかしなくちゃ、と思っていただけですが)。
リスクに対する対応方法には以下の2つがある
- リスクが起きる可能性を最小限にするための予防策
- 実際に起きてしまった場合の緊急対応策
iPhoneの例での予防策としては、ケースに入れる方法の他、ひもをつけて落下そのものを防止する方法や、歩きスマホをやめ、常に鞄に入れる、または万が一に備えて保険に入っておくといった方法等が考えられる。そして、リスクの起きる確率とその影響力の大きさを勘案し、取るべき予防策を選ぶことになる。
私の場合には、自分の行動を変えるのは面倒だったので、最も労力が小さく、費用対効果が高そうな方法として両面カバーを選択した。実際、新しい機種に変更して何度か落としているけれど、今までは致命傷はなかったのでこの予防策は機能していたのだろう。
一方、緊急対応策は起きてしまった後の対応策。色々予防したって、人間のすることだから、リスクが現実のモノになる可能性はゼロにはできない。なので、万が一に備えて対応方法を予め考えておくことも大事だ。
iPhoneの例での緊急対応策は、落として破損してしまった後の行動に当たる。
破損したら、電話会社に連絡をして、交換に係る費用や期間を確認し、取り替える又は買い替えるの意思決定する。これが私の緊急対応策だった。
そして、その通りに実行したら、幸い無料交換の期間内だったため、追加費用がかからず対応してもらえることになった。
問題が起きてしまってから考えると、色々と調べたり決めたりしなくてはいけない上に、あれが悪かった、これをしなければと後悔モードや犯人探しモードに陥り、どうしても初動が遅くなってしまうけど、起きる前にリスクマネジメントを考えておけば、冷静に考えられるもの。
割ってしまったことは確かに悲しいことだし、今回の不注意で起きてしまったことは防げることもあったはず。
でも、それを悲しんで後悔ループに入るのではなく、これからのiPhoneの扱い方に前向きに活かすことにして、新しい交換機が来るのを待つことにする。
運動会と楽しい理由
久しぶりに晴天の日曜日。息子の小学校最後の運動会だった。
今年は6年間で一番、安心してのんびり眺められ、楽しい一日だった。
どうして楽しかったのかを考えてみると、
- 子ども達や先生、他の保護者と顔見知りで、挨拶したりされたりと身内感があった
- 運動会の進行は毎年同じで、更にしおりに加え、事前に担当係の一覧やリレーのメンバーリスト、組体操などでの動き方などのプリントが配布されていて、競技の進行や運営担当者の役割分担、観客や保護者の動き方などが予想できた。
- 過去の色々な行事の経験から、子ども達の見所がわかっていた。例えば走るのが早い子、動きがきれいな子、気配りが効く子、応援団で頑張る子など、競技の勝ち負け以外に楽しみがあった。
- 数年前は手を引いてもらう側だった子ども達が重要な係を担ったり、できなかった逆立ちや組体操に挑戦してできるようになっていたり。そして、どの子もニコニコ楽しそうに運動会に参加していた。
- おまけに、自分も保護者競技の綱引きに参加して、参加者の気分を味わえた
これをまとめると
想定外でドキドキすることがほとんどなく、
(子ども達の)成長がしっかり感じられ
何を見るか、しっかり見るかの強弱を自分でコントロールでき
自分も参加者(当事者)意識があった
ということだ。
これは、運動会の観覧に限定した話ではなく、私が何かを”楽しい”と感じる要素なんだと思う。なので、こういう状況を意識的に作れば、仕事でも家事でも楽しめるのではないかなー。すごく楽しいとき、悲しいとき、面倒なときなど、自分の気持ちが動くのには理由がある。それを記録してどうしてそうなんだろうと深堀していくと、自分のことがもっと鮮明に見えてきそう。今後も試してみよう。
楽な家事の定義を考える
小雨が続く土曜日。ずっと湿度が高く、家の中がじめじめしている。
東京では9月は6月より年間降水量が多いらしいが、本当に梅雨っぽい。
今日は、私にとって”楽な家事”が何かを考えてみようと思う。
その前に、まず”家事”の定義する必要がある。
私は家事とは、”家を経営すること”だと考えている。つまり、家事は、”家族が生き生きと生活する”という目的を達成するため、継続的、計画的に意思決定をし”家の仕事を効果的に回していくこと”という意味だ。
”家を経営する”となると、”家事”は料理、洗濯、掃除だけではなく、家族が生き生きと生活するための必要な多数の要素とそのつながりを含む広い概念になる。
家庭科などで”家事”はもっと別の言葉で定義されているかもしれないけれど、私は”家事”=”家を経営すること”という定義で考えていこうと思う。
さて、”楽な家事”に話を戻す。
”家事”は、以下の二種類に分けられる。
- 日々の暮らしを継続するため仕事=定常業務
- 特別なことに対応する仕事=プロジェクト型業務
プロジェクトマネジメントの教科書であるPMBOKの言葉でいうと前者が定常業務、後者がプロジェクト型業務だ。
定常業務とは、繰り返し同じ物を生産する継続的な業務を指す。例えば、家を掃除したり、洗濯したり、料理したり、家計の管理など、いわゆる暮らしを継続するためのルーティンワークがこれに当たる。
一方、プロジェクト型業務とは、”独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する、明確な始まりと終わりのある業務”のこと。
例えば、友人を招いてパーティをしたり、旅行に行くために計画を立てて準備をしたり、”計画を始める”というスタート地点と”終わった”という最後がはっきりしているのが特徴だ。そして、定常業務をより効率的・効果的に行うための改善活動もプロジェクト型業務に該当する。
私にとって”楽な家事”の理想は
- 定常業務:時間がかからず、楽々行え、家族の誰でも同じような成果がでる➡その結果、好きなことに割ける時間が増える
- プロジェクト型業務:家族全員で楽しんで、家族が満足する形で行いたい
の2点かなー。
実は、家事➡仕事に置き換えると、楽な仕事の理想型も同じだったりする。
だから、家事を楽にするには、仕事で学んだことが大いに役に立つ。
献立決めを考える4_解決策(案)
飛び石連休の中日は小雨の一日。
今日は有給休暇をとって、”シンゴジラ”と”君の名は”を観に行った。
いずれもハラハラし通しで、先の読めない展開は楽しい時間だった。安心して子どもと観られる映画だな。
さて、一日目、二日目、三日目に続き夕食の献立決めの課題克服に取り組む四日目。
栄養バランスがよく、家族が喜んでくれ、かつ短時間でできる料理の献立決めができる解決策(案)を考える。
私が考えた解決策(案)は、
- 主菜、副菜、汁物のマスターメニューリスト(自分や家族の好きな料理)を作成
- マスターメニューリストを見ながら、週に1,2回夕食献立計画を作成。さらに、献立に従って、買い足す食材や30分以内で完成するために下ごしらえが必要なものをリストアップ
- 計画に基づいて、買物、下ごしらえ、料理を実行。
- 計画と結果を照らし合わせて振り返る
献立を決めるのが大変な理由は、材料をみてパッと頭に浮かぶ料理が限られているから。でも、レストランでメニューを見ながら自分の食べたい料理を選 ぶのはそんなに難しくない。つまり、自分や家族のお気に入りのマスターメニューリストを作っておけば、毎回一から考えなくていいので楽になるのではと考えた。
マスターメニューリストの作成法としては、先日、NHKの”助けて!極め人、献立名人になりたい”という番組紹介された五法の表を参考にした。
五法の表とは、主菜のメイン食材(豚肉、鶏肉、魚)を横軸に、調理法(煮る・焼く・炒める・揚げる・生)を縦軸に並べたマトリックスで、料理を整理する方法だ。
私も、この方法を踏襲し、食材として上記にひき肉を、調理法として蒸す・茹でるを追加した、4×6のマトリックスで整理をしてみた。
また、副菜についても同様に食材の種類ごと(果菜、葉菜、根菜、豆・大豆製品、海藻・小魚、その他)にメニューリストを作成したところで、本日は終了。
マスターメニューリストがあれば、献立決めの時間が短く楽になるという私の仮説が正しいかどうか、解決策(案)に従って来週一週間試してみる予定だ。
うまく行けば、そのまま採用、うまく行かなければ解決策(案)の練り直しが必要かもしれない。いずれにしても、きっと新しい気づきがあるだろうから、楽しみながら試してみよう。
献立決めを考える3_プロセス分析
一日寒い雨の秋分の日。ざあざあと大きな雨粒が植木を濡らす。
今は、薮ランがきれいに咲いている。
さて、一日目、二日目に続き夕食の献立決めの課題克服に取り組む三日目。
今日は、料理の工程(プロセス)を分析して考えてみる。
料理の工程は大きく分けるとこんな感じ。
- 材料の準備、計量
- 下ごしらえ:皮むき、切る、下味をつけるなど
- 調理:蒸す、焼く、炒める、揚げる、煮る(ゆでる)+味付け
- 盛りつけ
そして、それぞれにかかる時間を下のように見積もった(個人的な感覚で正確には測定してません)。
- 材料の準備、計量:5分
- 下ごしらえ:5-10分(下味をつける場合には追加で30分以上必要)
- 調理:15分〜30分(煮込み料理だと1時間以上の場合もあり)
- 盛りつけ:5分
もし一汁三菜をその場で一から作ろうと思ったら、上記の工程×4品分かかる計算になる。各料理は並行して作ることができるので、合計の料理時間が単純に一品の4倍になる訳ではないけれど、結構な工程数であることにはかわりない。
その上で、30分以内で盛りつけまで完成することを考えると、とれる方法は下記の3つかな。
- 工程1、2を短縮する➡仕掛かり品を使う。つまり、材料の準備、下ごしらえなどを夕食準備時間外で行ったり、下ごしらえしてある商品(冷凍食品等)を利用する。
- 工程3を短縮する➡調理時間が短い料理を選ぶ。調理時間中にそばに居なくていい料理というのもこれに該当。
- 工程1〜3を短縮する➡完成品(総菜)を利用する。
上の3つの方法を組み合わせて献立を組み立てれば、よさそうということがわかった。
料理ってすごくたくさんの種類があり、細かい工程を考えると、星の数ほどバリエーションがあってうんざりしてしまうけど、工程をこれくらい大雑把にグループ化して考えると、全体の流れをつかみ、改善すべき工程の把握がしやすくなる。
複雑なように見えて、大事なことはとてもシンプルなこと。
そこに力を注げば、少ない仕事でも効果は大きい。
献立決めを考える2_ゴールと制約
雨が上がり、すっかり秋らしい涼しい一日だった。日が暮れるのも早くなり、6時を過ぎると真っ暗だ。これからどんどん秋らしくなってくるんだな。
さて、昨日に続き、夕食の献立決めの課題克服に取り組む二日目。今日はゴールイメージと制約条件を考える。
昨日、夕食の献立決めで面倒だと思うことをリストにあげた。
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面倒なことリスト
- 栄養が偏らないように考えるのが面倒
- 一汁二菜できれば一汁三菜くらいの品数にしたいけど、主菜、主食以外を考えるのが面倒
- 息子の好き嫌いを加味して献立を作るのが面倒
- つくりおきした総菜を食べ切るのが苦手。
- 仕事から帰宅後、30分くらいでできる料理にしたいが、その場で簡単のバリエーションがない
- 週に2回程度スーパーで買物をする。そのときに買えるもので献立を作りたい。
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”面倒なこと”というは、実は、”こうであってほしい”又は”こうであるべき”と私自身が思っているの姿(To be)と、”できていない現実(as is)”とのギャップに該当する。なので、面倒なことを裏返してよく見ると、自分自身が思い描いている”こうであってほしい”というゴールイメージや”こうあるべき”という思い込みが具体的に見えてくる。
今回は、上記面倒なことリストから私の”こんな風になってたらいいなー”を書き出してみた。
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こんな風になってたらいいなー(ゴールイメージ)
- 育ち盛りの子どもがいるので、栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維など)がバランスよく配置された献立が望ましい
- 夕食は楽しみの時間でもあるので、単なる栄養補給だけでなく、新鮮な旬の食材を取り入れ、品数(一汁二菜できれば一汁三菜)を確保し、毎日違う内容がいい。
- できたての料理が一番美味しいので、毎回全部食べきるようにしたい。
- 無理して嫌いなモノは食べる必要はないが、作ったからには、家族に美味しいと思って食べて欲しい。
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また、面倒なことリストをもとに、制約条件も書き出してみる。
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守る条件(制約条件)
- 平日の夕食の準備時間は30分以内とする(理由:食事の準備時間は短く、子どもと話しながら食べる時間を長く持ちたい
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なお、今回は、制約条件として”私が作る”というのは入れていない。つまり、誰が作ろうとゴールのイメージが達成できればOK、家族が作るのでも、総菜を買ってくるのも問題なしということだ。
また、品数が増えれば、夕食作りに必要になる予算はきっと増えるだろうけど、まずはゴールを達成することを優先し、この時点では金額的な制約も入れないことにする。
明日は、料理の時の工程を分析し、30分以内にゴールイメージを満たす方法について考えようと思う。