時間管理と12月の準備

11月に入っても、ポカポカ暖かい土曜日。

近所を散歩すると、公園の銀杏が緑から黄色に変わりつつあり、街路樹のプラタナスも紅葉し始めている。青空の背景に色が美しい。

 

さて、11月に入ったので、そろそろ12月の予定をあれこれ考え始めた。

今の私にとって、12月の予定は緊急性は高くないけれど、一年を締めくくる大事なことばかり。なので、前もって、のんびり、楽しみながら計画を立てる。

 

まずは、年賀状。

昨年までに出したりもらった枚数をデータベース上で数えて、暇な時に郵便局に立ち寄り、購入してきた。

我が家の年賀状は地方版の絵入と決めているので、残念ながらインターネットでは購入できない。印刷するのは12月に入ってからだけど、欲しいタイミングで最寄りの郵便局の窓口が開いている時間に行けるかわからないので早めに購入しておく。

 

そして、クリスマスのオーナメント作り。

毎年、手作りのオーナメントを作って、ツリーの飾りを増やすのが楽しみだ。

昨年はストローでヒンメリもどきをつくった。ヒンメリはフィンランドのお祭りの飾りで、麦わらに糸を通して多面体でできたモビール(ヒンメリ - Wikipedia)。以前に新聞の記事でヒンメリ作りをされている日本人の方の話を読んで興味を持ったのだけど、麦わらは手に入らないので、100圴のストローと髪ゴムで代用。そんな代用品の正八面体もなかなか美しいフォルム。

今年は、紙粘土を薄く伸ばしてクッキー型で抜いた。乾いたら、アクリル絵の具で色を塗り、ニスを塗って乾かして完成予定。

 

12月の友人達とのホームパーティの予定も、日程は早めに決めて、料理、設え、ゲームなどを構想中。それから、年末の大掃除で注力するところの洗い出しなども考え始めた。

 

緊急ではないけれど重要なことに注力する、というのはスティーブン・コヴィーの「7つの習慣」の第三の習慣”最優先事項を優先する”を参考に実行中。

緊急性と重要性の二軸でしたいこと・すべきことを整理すると、重要性よりも緊急性を優先しがち。でも、緊急性が高くても、実はあまり重要でないこともたくさんある。仕事で言えば、使わない資料の作り込みとか、発言しない会議とか。

 

そういうタスクに大切な自分の時間が奪われるのを防ぐために、そのタスクが自分にとって本当に重要なのかを自分の頭で考え、重要でなければ”しない”という決断する勇気を持つこと、そして、緊急でないけれど、自分にとって重要なことに優先的に時間を充てることが大事という話。

 

11月の私にとって、12月の予定は緊急性は高くないけれど、一年を締めくくる大事なことばかり。なので、前もって、のんびり、楽しみながら計画を立てる。同じことをするのにも、気持ちの余裕が違う気がする。

ライフオーガナイザー講師デビューセミナーに参加して

昨日は、ライフオーガナイザー講師デビューセミナーに行ってきた。

 

ライフオーガナイザー1級を取得したら、プロのライフオーガナイザーとして活動ができる。プロのライフオーガナイザーは、空間を整えることだけでなく、人に教えることも可能だ。講師デビューセミナーでは、渡辺奈都子先生の指導のもと、人に教えることの基礎を1日かけて学んだ。一日終わって頭の中がいっぱいになった。

 

セミナーのコンテンツを作るには自分自身を売り物として冷静に見る目が必要だけど、私はまだまだ自分の経験や自分の自分の得意なこと、自分が好きなことの棚卸しが不十分だということがよくわかった。そして、棚卸しはよくも悪くも自分と向き合うことでちょっと辛かった。

 

自分のことを棚卸しする上で難しかったのは下記の3点。

  1. 仕事以外での得意なこと、好きなことを表現できない
  2. 具体的なエピソードが語れない
  3. 得意なことを考えると、”得意って言うほど得意じゃないでしょ”というツッコミで自分を制御している

 

1. 仕事以外での得意なこと、好きなことを表現できない

具体的な経験や得意なことで出てくるのは会社の仕事のことばかり。会社では年に数回、業績評価をするので、自分が何が得意で何が苦手かをかなり意識して生活している。日常生活でも得意なことはあると思うのだけど、それを言葉で表現することなく過ごしているんだなー。

 

2. 具体的なエピソードが語れない

自分が好きなことを表現するのに、抽象的な心地良い言葉はたくさん浮かんでくるのだけれど、自分のことを具体的にイメージできるようなエピソードや言葉がぱっと浮かばない。ただ、同じチームの人や先生に、これってどういうこと?と聞かれると説明はできる。そのレベルまで自分で掘り下げられるようになる必要がありそう。

 

3. 得意なことを考えると、”得意って言うほどあなた得意じゃないでしょ”というツッコミで自分を制御している

”そんなこと書いて、あなたそんなに得意じゃないでしょ、あなたより得意な人たくさん知ってるよ!”と突っ込まれて笑われるのが怖くて、手が動かない。自分より得意な人がたくさんいるのを知っていて、どこかで他の人と比べている自分がいるんだなー。

 

セミナーのコンテンツを作るには自分自身を売り物として冷静に見る目が必要だけど、私はまだまだ自分の経験や自分の自分の得意なこと、自分が好きなことの棚卸しが不十分だということがよくわかった。棚卸しはよくも悪くも自分と向き合うことでちょっと辛い。

でも、少しずつ前に進めていきたいなー。

生産的先延ばし生活

今日も晴れやかな天気の一日。天気がいい日は、駅から会社までの道のりを空を見上げながら歩く。

風が徐々に冷たくなるも、日中は暖かく、白い雲が青い空に浮かんでいる様子は気持ちが落ち着く。

 

昨日、ケリー・マクゴニガルの”スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール”の中から生産的先延ばしの話を書いた。

ブログに書くために、文章の中で自分が惹かれたところとその理由を振り返り、言葉を選ぶ作業を通じて、自分の中のなるほど感が高まり、実際に行動してみたくなった。

 

そこで、今日は、意識的に生産的先延ばしをしながら生活をしてみた。

 

まず、気になっていることをノートに書き出し、To do listを見える化した。

そしてリストを見ながら生活をした。

 

今日も一番気になることを着手するモチベーションはなかったのだけど、リストの中で比較的ハードルが低いけれど、数日間やりたくなくて放っておいたこと、友人にメールを書くことや、衣類の修繕などが、躊躇なく取りかかれてすっきりした。

一番気になることは終わってないのに、罪悪感なくすっきり感が味わえるのはなかなかいい。生産的先延ばし、万歳。

 

そして、今日、To do listを使って行動して気がついたことがもう一つ。

タスクを書き出す時は、大きな塊ではなくて、できるだけスモールステップに分解する方が行動しやすいということ。

 

衣類の修繕も、(1)直し方を決める、(2)直す場所を確認する、(3)1ヶ所直すと分け、まず(1)だけしようと決めたら、手が出やすくなった。

一度に全部直すことを目標にしていた時は、面倒だなーと始めるハードルが高かったけど、スモールステップを積み重ねていったら、いつの間にか終わっていて、こちらもすっきり感あり。

 

さて、一番気になることを明日着手するためには、もっと気になることを探すか、気になることを分解するか。

明日も生産的先延ばしと分解法を使ってみよう。

生産的先延ばし

 天気のいい日曜日だったので、布団を干した。

まだまだ暖かいが、公園の木々は少しずつ紅葉し、秋の深まりを感じる。

 

今週末、ケリー・マクゴニガルの”スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール”を読んだ。

この本では、25の課題に対する考え方を心理学、社会学的な知見に基づいて解説されている。日経ビジネスアソシエ誌面上での書き下ろし連載をまとめたもの、というだけあり、私たちが日常生活で悩みそうな課題とケリーさんご本人の体験談、そして対応策と具体的にどういう行動をとるべきかまで細かく記載してあり、至れりつくせり。すぐに役立ちそうだ。

 

その中で、自分が最もはまりがちな”やりたいこと、すべきことがたくさんありすぎて、思考停止して動けなくなる”という課題に対しても、うまく回答されていたので、そのルールを引用する。

Lesson 2 時間管理術について

ルール1 何でも完璧にやろうとしないこと

ルール2 時間を管理するのではなく、自分の性格や癖を管理すること

ルール3 「生産的先延ばし」を実行すること

➡最も気がかりに感じていること意外の仕事を「休憩(ブレーク)」と位置づけ、やるべきことを終わらせる”絶好のモチベーション”と考える

ルール4 忙しさは"ポジティブなストレス"なのだと、前向きに受け止めること

➡「人間は忙しい方が幸せを感じる」という研究成果もある

 

私がこの中で一番、なるほどーと思ったのはルール3の生産的先延ばしという考え方。

 

本の中では下記のように記載されていた。

やらなければいけないことを先延ばしにする癖を受け入れ、活用することも学びました。(中略)私はこれを「生産的先延ばし」と呼んでいます。

この「生産的先延ばし」は、スタンフォード大学哲学科名誉教授のジョン・ペリー氏から教わりました。彼は「ToDoリスト」の中に負担に感じる難題が1つあると、他の「やらなければならないこと」が輝いて見えることを発見しました。最も気がかりに感じていること以外のタスク(作業)を「休憩(ブレーク)」と位置づけ、やるべきことを終わらせる”絶好のモチベーション”と考えればいいのです。

 

私は、”やりたいこと、すべきことがたくさんありすぎて動けなくなる”ときは、まずは自分の頭の中にあることを全部紙に書き出す。でも、自分が行動する順番は、必ずしも重要性や緊急性が高いものではない。

明日提出しないといけない課題をするより、読もうと思って山積みになっている本を読み始めたり、部屋の片付けをしたりといった感じだ。そして、すぐにやるべきことを先延ばしにしている自分が誘惑に負けているなーと罪悪感を感じることが少なくなかった。

 

それに対して、ケリーさんは、”成功する人でもすべて計画通りに進められる訳ではなく、先延ばしにすることがよくあり、むしろ、それが効率的な方法だとと受け入れ、生産性を上げるために先延ばしを活用している。罪悪感を感じる必要はない”というポジティブなメッセージを本に書いている。

 

確かに、自分の過去の経験を振り返ると、一番気になることを先延ばしをすると、他にやるべきことが相対的に軽く感じられて、思った以上にサクサク進むことはよくあった。そして、寝ているときやぼーっと本を読んでいるときに、ぱっと一番気になることのいいアイデアが思いついて、急にやりたい火がつくことも少なくなく、”先延ばしがよい効果を生む”というのは、なるほど納得。

 

計画通りに進まない自分の癖を受け入れ、罪悪感を感じるのではなく、生産的先延ばしを活用して成果を出す。

今日は、これを活用し、洗面台の引き出しの整理と年末のホームパーティの計画が終わった。

 

一番気になることはまだ片付いていないけど、果報は寝て待つことにする。

同期会幹事と主体的であること

曇り空だけど暖かい土曜日。

街を歩くとハロウィンの飾りがあふれている。

あと1週間で10月も終わりかと思うと、一日一日が過ぎるのがとても早く感じる。

 

今日は、私が幹事で、ライフオーガナイザー1級講座を一緒に学んだ友人達や先生との同期会だった。

1級講座そのものは3日間だけだったけど、受講中に宿題の課題をしたり、講座が終わった後の情報交換をしたりで、すっかり気の置けない仲間になっている。

 

私は、1級を取ったもののライフオーガナイザーとしては活動しておらず、学んだ知識は家の整理や自分の思考の整理に使っているくらい。

でも、同期の中にはプロのライフオーガナイザーとして試行錯誤しながら頑張っている人たちもいて、そんな自分の腕で食べていく覚悟のある人たちと話すのは、刺激を受けるし、自分の居ずまいを正したくなる。

 

また、ライフオーガナイザーは、お客さんの気持ちに寄り添いながら、思考と空間の整理を通じて、お客さんが生きやすくなることを手伝う仕事なので、みんなとても優しくて、一緒にいて心が穏やかになる。

 

その上、片付けのプロばかりなので、日々のちょっとした家の片付けの悩みを打ち明けると、的確なアドバイスがたくさんもらえ、本当に嬉しいことだらけ。

 

さて、幹事は大変と思われがちで、幹事を引き受けると「忙しいのに悪いね。いつも幹事をしてくれてありがとう。助かるわ」と感謝されることが多い。

私も若い頃は幹事は大変だからできればしたくないと思っていたのだけど、幹事を頻繁に引き受けるようになって、自分の日程に合わせて好きな人たちと好きな場所で会う機会を作れるので、実はとても美味しい役目だと気がついた。

 

今回のような仲間内の食事会ぐらいだと、幹事のすることは日程調整と場所取りくらい。

今は調整さんなど日程調整のwebツールが色々揃っているし、お店情報もあちこちに転がっているので、準備にかかるのは実質かかるのは1時間未満。

そして、「誰かが企画してくれるといいのになー」と期待しながら待つ必要もない。

 

スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」という本があり、”人格主義”に基づいた成功への法則を抽出し、7つの習慣として提示しているのだけれど、その第1の習慣が”主体的である”だ。

 

”主体的である”とは、自分の行動を決めているのは自分自身であり、誰かに動かされるのではなく自分が周りに影響を与えることを意識する。そして、自分がコントロールできないことではなく、自分がコントロールできることだけに注力すると自分の思ったような結果が得やすくなるということ。

 

幹事を引き受けるという私の行動も、自分が得たいゴール(=同期に会って情報交換や刺激をもらいたい)を達成するために、自分ができることをしているに過ぎない。

 

誰を待つのではなく、自分で主体的に考えて動けると、無駄に悩んだり期待したりする必要がなくすごく楽になる、というのが私の実感だ。

そして、繰り返ししていると、経験や知識が蓄積してきて、幹事の仕事がどんどん効率化できるのに、参加した友人から感謝されて嬉しい。

 

ライフオーガナイザーの同期会は、今後も万年幹事をする予定だ。

トレーニングとゲーム設計

週初めの天気予報通り、今週は穏やかな日が続いた。

学校のキャンプに行っていた息子も、楽しそうな様子で無事に帰宅し、家の中が一気に明るくにぎやかになった。

 

キャンプの洗濯物を片付けたあと、夕方にパーソナルトレーニングジムに出かけた。

ジムに通い始めて、4ヶ月が経ち、週1〜2でのジム通いになれ、お気に入りのコーチ、お気に入りのメニューが決まってきた。

(ジムに通い始めたきっかけの過去記事はこちら。)

 

今日はTRXサスペンショントレーニングで、体幹のトレーニングやスクワットなどをした。

毎回同じようなメニューをこなすのだけど、コーチが「megumiさん、体幹がしっかりしてきて、だいぶ姿勢がよくなりましたよ。最初に来られたころは一番軽いメニューでもやっとという感じだったのが、順調に進歩してますよ。」と、最初と今がどれくらい違うかを実際にやって見せてくれながら、ニコニコしながらほめてくれた。

 

自分でも、座っているのが楽になったり、肩が凝ったらストレッチをしてほぐす方法を覚えたりで、ジムに通い始めて体調がいいのを感じてはいたけれど、目に見える形で進歩を示され、それをほめられるととても嬉しくて、私もニコニコ顔になった。

 

そして、「体幹がしっかりすると歩き方も変わり、見ていてすぐにわかるんですよ」というコーチの話に、単に姿勢を維持するだけでなく、かっこ良く歩けるようにもなりたいなーと少しずつ欲も出てきた。

4ヶ月前には、まったく運動習慣がなく、面倒でしかたなかったのが、夫にも勧めるほどになり、自分でも驚くほどの変化だ。

 

今朝、”ゲームの枠組みで、人の力を発揮させる”という話を読み、これって日常生活の色んな場面で使えるなーと思っていたところだった。こちらがそのブログ。


私のジム通いをこのフレームワークで分析してみると、ダイレクトフィードバック、状況の可視化、難易度のコントロール、偉大なるゴールが当てはまる。

  • ダイレクトフィードバック:コーチが、一つ一つの私の動きに即座にフィードバックを与え正しい方法を教えてくれ、うまくできたときには、ほめてくれる
  • 状況の可視化:以前からどれくらい上達したかを毎回示して教えてくれる。また自分自身で、姿勢を維持している時間の長さから変化が体感できる
  • 難易度のコントロール:コーチが状況を見ながら、少しずつ負荷を増やしている
  • 偉大なるゴール:他の人やコーチ自身のトレーニングに関する実体験を話してくれる

 

つまり、パーソナルトレーニングのコーチが意識してかどうかはわからないけれど、ゲームの要素を盛り込んでくれているので、ジム通いがゲーム感覚で楽しめている、ということのようだ。

 

ゲームの要素を組み込むことができれば、どんな苦手なことでも楽しくできそうな気がする。今後いろんな場面で試してみたいな。

映画鑑賞と大きな石

今日も、暖かい一日で、薄手の服でも快適だった。

 

息子が学校のキャンプで留守なので、今日は仕事帰りに一人で映画を観に行こうと決めていた。

私の会社は、フレックス制なので出社時間も帰宅時間も自由なのだけど、帰宅間際に急に仕事が入るのを避けるため、同僚には「今日は18時に会社出るから、用があったら早めに言ってね」と宣言しておいた。

おかげで、スムーズに帰宅でき、映画の時間にも間に合った。

 

今日観た映画は、”何者”という日本映画。

就活生たちが、生まれて始めて自分ではコントロールできない就職活動の壁にぶちあたり、葛藤する姿が描かれていた。その様子に、何者にもなり得ていないことに日々焦りを感じていた昔の自分の姿が重なり、心がちくんとした。そして、焦らなくてもいいんだよー、もがきながらも自分なりに一生懸命進んでいけば道が開けるから、と声をかけてあげたくなった。

 

さて、今日、仕事で時間を調整しながら、ライフオーガナイザー講座の時間管理で習った”大きな石”の話を思い出した。

 

ある大きさの器がある。器に最初に小さな石を詰めてしまうと、大きな石をいれるスペースはない。

だけど、まず大きな石を入れてから小さな石を入れると、大きな石と器の間に小さな石が意外とたくさん入る。

 

器は自分の時間、小さな石はやらなくてはいけない事、大きな石は自分のしたい事を表している。

つまり、自分の時間をやらなければならない仕事で埋めてしまうと、自分のしたいことができない。

したいことがあれば、最初に自分の予定に組み込んでおく。そうすると、限られた残り時間でいかに仕事を終えるか(成果を出すか)を、自然と考えるようになる、ということだ。

 

今日の話でいえば、映画を観に行くという予定を最初に入れ、残り時間(18時までの就業時間)で今日すべき仕事を埋めていく。終わりの時間が決まっていると自然と集中するので、いつもより生産性高く仕事が進んだ。

 

大きな石、という話でもう一つ思い出したことがある。

 

私は、アメリカ人やイタリア人、イギリス人の同僚と一緒に仕事をすることがあるのだけれど、「そこはThanks giving holidaysで休むから、そこを外して仕事を組んで」と、休暇でいないことを前提にスケジュール調整を依頼されることは少なくない。

 

以前の私は、”優先順位は仕事>>プライベートで、仕事が忙しいときに休むなんて社会人としてあるまじきこと!”と信じていたので、外国人の同僚達のコメントはかなりのカルチャーショックだった。

 

だけど、そういう人たちと何年も一緒に仕事をしていると、”この時期は長期で休みを取る”という前提をいつの間にか受け入れ、その時期でも仕事が滞らないよう早めに準備したり、スケジュールを組んだりするようになった。そして、その結果、仕事は問題なく回ることがわかったので、私も少しずつ仕事とプライベートの優先順位を見直すようになった。

 

もちろん、普段の仕事をきっちりし、周りの人と信頼関係を築いている、という大前提はあるけれど、大きな石を詰めてから小さな石を詰めると、意外と色んなことができるとわかった一日だった。