ジュニアNISAの申し込みとクリティカルパス
晴れやかな金曜日。
夕焼け空には、空いっぱいに鱗雲が広がり、大きな魚がうねっているように見えた。
さて、先日の日曜日のこと。家でのんびりする時間があったので、ずいぶん前に取り寄せていたジュニアNISAの証券会社の資料を開いた。
NISAは少額投資非課税制度で、投資を促進するため、年間の投資金額が特定の金額以下であれば株式や投資信託にかかる値上がり益や配当金が非課税になるという制度だ。そして今年の4月から、20歳未満の子どもにも適用され、ジュニアNISAの制度が始まった。
実際に投資を開始するかはともかく、時間に余裕があるときに口座だけは開いておこう、今日を逃すと次いつ気分が乗るかわからないから。。。と申し込み資料を記入し、免許証や保険証などの身分証明書類をコンビニでコピーし、さあ万全、封筒に入れようという段階で、チェックリストをみて気がついた。
息子の口座なので、息子と親権者である私の関係を証明するため戸籍謄本が必要だ。
がーん。
我が家の本籍地は今の現住所ではないため、戸籍謄本の取り寄せは郵便でのやり取りになる。
がーん。
戸籍謄本の取り寄せには、郵便定額小為替を購入が必要で、購入はゆうちょ銀行の窓口のみ。つまり平日の日中だけ。
がーん。
一生懸命ジュニアNISAの申請書類を書いたけど、戸籍謄本を手に入れなれば申込できない。そして、私のNISA申し込み計画は1週間待ち時間が必要となった。
今回の流れを私の行動の順に書くと
- 申し込み書類を書き込む 20分
- 必要な身分証明書類をコピーする 20分
- 戸籍謄本の取り寄せのため書類作り〜申し込み(書類の記載、封筒準備、小為替の購入) 平日1日
- 戸籍謄本取り寄せの書簡往復 1週間
- 必要な書類をすべて同封して申し込む 10分
という流れになり、今は戸籍謄本を待っているところ。
この中で最も時間がかかるのは戸籍謄本の取り寄せに関わる手続きで、その長さは私にはコントロールできない。つまり、戸籍謄本の取り寄せが、書類提出までのプロセス全体の長さに影響する。こういうステップを、律速段階とかボトルネックと呼んだりする。
そして、すべてのステップを前工程と後工程をつなげて並べてみたときに、所要時間が最も長くなる経路をクリティカルパス(Critical path)という。
今回の場合のクリティカルパスは、
郵便定額小為替購入➡戸籍謄本取り寄せ書簡往復➡必要書類送付
であり、その他の作業は、このクリティカルパスと並行して行うことができる。
全体的な時間を短くするには、(1) クリティカルパスにある作業の時間を短縮する、(2)クリティカルパス以外の作業をクリティカルパスと並行して行い、クリティカルパスの作業の待ち時間を無くす の2つの方法がある。
(1)については、小為替購入(平日のみ)、戸籍謄本取り寄せ(1週間)は、短くしようがないので、(2)平日に戸籍謄本の取り寄せにかかる手続きを行い、戸籍謄本を取り寄せている間に他の書類を準備すれば、待ち時間なく提出できたはずだ。
いきなり書類を書き始めるのではなく、まず全体像を眺めてから計画を立てる。
家の仕事を効率的におこなうのにも必要だなと、失敗して気がついた。