定常業務と切ったバター

ここ数日でぐんと秋が深くなったようだ。

朝寒くて、廊下をつま先立ちで歩いた。

そろそろ裸足からスリッパ生活に移行かな。

 

さて、今朝、朝食を作りながら、定常業務について考えた。

 

以前も家事についての定義を考えを書いたことがあるが、”家事”は二種類に分けられる。

  • 定常業務:日々の暮らしを継続するため仕事(掃除、洗濯、食事の支度、家計の管理など)
  • プロジェクト型業務:明確に終わりと始めのあり特別なことに対応する仕事(旅行やパーティなど)

 

朝食作りはまさに定常業務。

そして、定常業務の目指すところは、時間がかからず、楽々行え、家族の誰でも同じような成果がでること

 

我が家の朝食の定番メニューはバタートーストと目玉焼きとサラダ。

準備を始めてから食べ始めるまで7-8分かかる。

具体的な流れは

  • まず、目玉焼きをフライパンで焼き、蓋をして蒸らしている間に、レンジのグリルで食パンを3分間焼く。
  • そして、その3分間にサラダを作り、ランチョンマットやカトラリーやグラス、飲み物の準備する。
  • パンが焼けたらバターのかけらをパンにのせ、グリルの余熱で溶かしてから食パンに広げ、食卓に出す。

日々タイムトライアルだ。

 

以前、夕食作りのプロセスを書いたことがあるが、朝食作りのプロセスは、

材料の準備➡調理➡盛りつけの3ステップになる。そして、時間短縮の鍵は

  1. 複数の料理作りを並行で行うこと
  2. 料理に直接関わること以外を作業削ぎ落すこと

の二点。

 

で、我が家の朝食作りの話に戻ると、時間短縮の小さな工夫は

  1. 目玉焼き、トースト、サラダ、食卓の準備を時間差で並行して行うこと
  2. パンにのせるバターは、予め200gのバターを約10g単位に切っておくこと

 

”並行での調理”は、上に書いた通り、出来上がり時間から逆算して作業を行っている。

 

バターは冷蔵庫から出したばかりだととても固く、大きな塊のままだとバターナイフで力を込めて削り、バターを塗る、というのが一苦労で手がかかる。そして、子どもではちょっと難しい。

なので、そのタイムロスを防ぐため、予め小さく切るようにする。小さく切っておけば、小さな塊をパンにのせるだけなので、誰でも簡単にできる。

 

バターを小さく切るための道具もあるみたいだけれど、月に1回程度5分もかからない作業で、大きさが不揃いでかまわないので、包丁で全く問題ない。

心の余裕のあるとき、大きな塊のバターを半分に切って、また半分に切って、と進めていくと、頭の中では「一枚が二枚、二枚が四枚・・・」とがまの油売りの口上が鳴り響き、一人でくすくす笑ってしまう。

 

ちなみに朝食時間短縮のために始めたことだけど、バターを10g単位に切っておくと、とても便利で、お菓子作りのハードルも低くなったのは嬉しいおまけ。

 

日々の暮らしを楽に楽しくするには、一見華やかなプロジェクト型業務だけでなく、日暮らしを支える定常業務の地道なカイゼン活動もとて大事。これは、仕事と同じことだ。

 

そして、定常業務をカイゼンするいいアイデアや工夫が見つかると、とても楽しく嬉しい。これも仕事と同じこと。